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今更の話
植物の産地とか、正直どうでもいいのですよね。 産地で植物の価値が決まるというのは馬鹿げています。 もちろん産地によってはアクセスが困難であったり、単純に輸送コストが高かったりで高額になるのは致し方ない事であり、当然でしょうが、それは単に売値に影響があるというだけの話です。 植物の価値と市場価格は厳密に比例するものではない筈です。 高かろうが安かろうが、植物自体は変わらないのですから。 もちろん趣味の世界であり、個人の嗜好の問題ですから、 植物に対する思い入れが、購入金額や入手方法に影響される事はあるでしょう。僕自身も、半分近くは影響されている筈です。ただし、当然ながらそれが全てではないでしょう。 はっきり言うと、産地違いでありながら見分けが付かない植物は、僕にとっては殆ど同価値です。産地による付加価値は遊び心程度です。遊び心は大切ですけどね。 新しい産地に価値がある訳ではなく、既存の産地だから飽きられる、という事はないでしょう。 もしくは、飽きられても問題はないのです。それだけ浸透しているという事であり、それはある意味で成功を意味します。 植物の現地採集など、しょせんは流通の段階の1つでしかなく、採集業など長く続けるものではないですし、続けて良いものでもないでしょう。 個人の植物採取は、趣味の範疇です。 もちろんそれで利益を得ていれば立派な経済活動ですが、結局の所それは仲間内での栽培品の遣り取りなどと同じような行為です。 ただし、それが自然から直接取られたものであるなら、生じる責任はあるでしょう。 採取者は、一度自然からその植物を取ったのであれば、それが市場に僅かでも定着するよう努力するべきでしょう。定着すれば、もうそれは採取する必要は無くなるのですから。 水草や水辺植物は、その定義からして範囲が広く、懐が深く、そこに含まれる種は膨大です。どれだけでも汲み取れるでしょう。 しかし、数が多ければ多い程、1つ1つは小物になってしまう危険性も高くなる。自由とは、必ずしも善なる言葉ではないのである。 さて、話は変わって(あるいは戻って) では産地情報にはどのような意味があるのか。 単に遊び心を刺激するだけなのか。それだけではないでしょう。 同一産地内でのバリエーション、他産地間の形質の差異、自生環境、栽培方法、産地別の栽培難度、などなど。 それらを統合して考えるには欠かせない情報です。 まあ結局、 産地というのは趣味家視点において、タイプ分けの1要素でしかなく、 将来の為の情報の蓄積という意味合いしか持ち得ないという話ではあるのですが。 もちろん、だからこそ、提供者(採取者に限らず)は、情報を確実にしなければならないでしょう。情報管理は重要です。 しかしやっぱり、個人的には思うのです。 純粋に植物を楽しむ為に、ラベルは必ずしも必要なものなのだろうか。 産地情報、あるいは種名までも。……あ、必要ですね。 さて最後に。 以上はあくまで個人の感想です。微妙にどこかしらへの批判は混じっていますが。 適当な戯れ言、整理されていない思考の羅列です。 寝る前に水槽を眺めながら思い付いただけの話。 必要ないですな。 『批判とは、その性質に関わらず、殆どの場合において的外れである』 by metch
by adamaki98
| 2011-11-15 13:33
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